【スタッフインタビュー】〜福島兼太朗〜Vol.2

2021年05月13日

こんにちは。リオペードラグループ株式会社でインターンシップをさせていただいている河地一樹です。 

スタッフにインタビューをし、魅力を発信したいという想いから記事を書かせていただきました。

  第2回目となる今回は、リオペードラ加賀で小学生U12サッカーアカデミー、サッカーガールズレディース、学童のコーチ、加賀さんまるしぇ本多の杜店長として活躍されている福島兼太朗(ふくしまけんたろう)さんです!

福島兼太朗さん(以下兼太朗さん)は加賀で生まれ、中学生時にリオに出会い、リオに関わり続ける中で様々なことを感じながら現在活躍されています。なぜ「コーチ」という仕事を選んだのか。また、兼太朗さんの子ども達への想い、地元への想い、リオでのビジョンについて語っていただきました。  

 加賀で育った福島兼太朗さんは、当時立ち上がったばかりのリオペードラ加賀に中学生の時に出会います。この出会いでサッカー観が変わり、今の指導にもつながっています。

「楽しんでたら自然にサッカーうまくなってた。になるようにするのが理想。」

 

河地:

少年時代の兼太朗さんをお聞きしたいです。

 

福島:

小学生の時に、地元の少年団でサッカーをしていたけど、「サッカー」を教えてもらえなかった。だから、身体は大きかったけど、動きは遅いし、技術ないし、駆け引きできひん、自分で考えてサッカーできないし…。ただ指示を受けてサッカーをするロボット状態。(笑)

 

 河地:

そこから中学生の時にリオペードラ加賀(以下リオ)に入ってサッカー観が変わって、どんどん技術を上げて成長していったんですね。リオは個の技術、個の成長にフォーカスして指導を行っている印象なのですが、立ち上がった当初からでしたか?

 

 福島:

「石川県を変える」ってことで、最初からチーム練習中心ではなく技術練習に取り組んでいたけど、自分達の力不足もあったとは思うけど、中2の時によりドリブル、ボールタッチの技術練習中心になった。

 

河地:

その当時、この技術が何よりも大事という考え方があまり浸透していない中で、また中学生というタイミングで兼太朗さん自身が、「今更?」「勝てる?」という疑問はなかったですか?

  

福島:

正直、つまらんし、退屈だし、遅いんじゃないんかなーって思った。(笑)これしてどうなるんやろって。

 

 

河地:

リオは今もその指導方針はブレてないですよね。今わからんくても、リオを出た“その後”のことを考えて。目先の結果を第一に考えていない。

 

福島:

今はわからんからね。ボールタッチばかりしてることの大事さ、それがどうなるかは。でも、後々技術ついてきたときに試合中に遊べるようになったり、相手の逆取れるようになったら、「あ、あんときやったから」ってわかる。その時、サッカーがめっちゃ楽しくなると思う。

いかに、楽しんでたら自然にサッカーうまくなってた。になるようにするのが理想。

 

河地:

じゃあ、小学生年代では楽しく、技術を習得させるかがキーポイントですか?

 

 福島:

そやね。この年代は自分の影響を良くも悪くも受けるから、そこでサッカー楽しくなかったら続かない。だからまずは「楽しい」がベースにある。楽しいから「もっとやりたい」。そしたら自然とうまくなった。うまくなったら「もっとうまくなりたい」というサイクルを回したい。

 

今、「好きなことで仕事ができている」という言葉をよく口にする兼太朗さん。その真意に迫ります。

 「普通の仕事でここまで心を動かされることはない」

 

河地:

リオで働くこととなったのはなぜですか?

 

 福島:

将来的に嫌な仕事をしてお金稼ぐよりかは、自分の好きなことやしたい仕事で生きていきたいと思っていた。そこで、しょうきさん(現リオペードラ加賀代表 八嶋昴旺輝さん)に連絡したのがきっかけ。

 

 河地:

そのまま就職といっても、決断は軽いものではなかったと思います。同世代の大学生は一般企業に就職していく中で、葛藤はなかったですか?

 

 福島:

リオに入ることを口にしていたら、友達、先生、親に反対はされたけど、自分の中では決まていた。

 

 河地:

リオを見ていると価値ある仕事と思えるし、もっと世の中的にもコーチの仕事の価値が上がってほしいと思うんですけど、他者からしたら、これから先食っていけるのかとか、将来的にも“サッカーコーチの仕事“って不安はあるかもしれませんね。

 

 福島:

高校の先生になって部活を見るという手段もあったし、めっちゃ言われた。けど、サッカーコーチとしての時間が最初少ないし、スポーツクラブに入りたいという想いが強かった。

 

 河地:

それだけ“サッカーコーチ”への想いが強かったんですね。

 

 福島:

サッカーも好きやし、子どもがめっちゃ好き。関わる中で子供たちが成長したりしているのを見ると心を動かされた。普通の仕事でここまで心を動かされることはないやろうなって思って、「もっとやりたい」ってなった。 

そして、しょうきさんの、サッカークラブを軸にまちを元気にして、リオを文化にして世界に向けて発信したいっていうビジョンがすごすぎて、ついてきたいってなった。

 

 河地:

リオのビジョン、ワクワクしますよね。兼太朗さんに今、他者や世間体と比較がないですよね。もともとそうだったんですか?

 

 福島:

もともと、リオに来るまで、人と比べたり結果に対してマイナス思考で、固定思考だった。でもリオに関わる中で、指導方針からくる「他人と比べて頑張るんじゃなくて、“自分の中で成長する”」というのから成長思考に変わった。

 

 河地:

子ども達に対してもそれはよく口にしていますよね。

 

 福島:

子ども達にも成長思考になってほしい。普段からプラスの言葉を聞いてると、勝手にそういう思考になっていくと思う。良いか悪いかはわからへんけど、「昨日の自分よりうまくなってるか」っていう風に考えれるようになって、人間的に成長してほしい。

 たとえサッカーじゃなくても、前向きに、いろんなことにチャレンジできる人になってほしい。

 

 河地:

そこってサッカーコーチをする中で大事な部分ですよね。

 

 福島:

サッカーはツールでしかないから、サッカーだけがうまい選手よりは、サッカーを通して人として強い選手を育てたい。サッカーは人としての成長にアプローチしやすい競技。

 

河地:

どうしても、子どもを育てるって学問やスキルの勉強に目が向きますよね。でもそこより大事な部分があると思います。そもそも生きることを楽しんでないと、と思います。

 

 福島:

だからこそ“好き”なことって大事。自殺者も多くなってるのは、そういうことを教えてもらえる人に出会ってこんかったんやろなって思ってしまう。

大人も元気でいてないと、子どもも元気にならないから、たとえネガティブな事が起こっても、使う言葉、捉え方をプラスにすることを意識している。「ダメだ」「無理」とかのマイナス思考ではなくて「勉強になった」「そういうことだったな。次からそうしよう」みたいにしてたら、自然とプラス思考になるから、言葉は大事にしている。

河地:

兼太朗さんはアフタースクール(学童)「まあぶるキッズ」の中心で活躍されています。サッカーとは違う、「遊び」から子どもたちを育むってまた違うと思います。

 

 福島:

サッカーとは違うし、伝え方は変わるけど、成長思考で、主体的に物事に取り組んでほしいのは共通していること。

 

 河地:

まあぶるでいろんな体験行事があると思うんですけど、具体的にどんなことをしているんですか??

 

 福島:

今やっているのは、農作物を植えて、収穫できた野菜を使ってみんなでクッキングをして、そこで食に興味を持ってもらえたり、苦手な野菜が食べれるようになったり食について学んでもらう農業体験をしている。他にはワクワク教室として、図画工作、サイエンス、英語教室などをしている。

最近、便利になりすぎて指先を使う作業が減っている気がするから、ワクワク教室を通して指先の動きを養い、脳にも刺激を与えるのが目的。しかも楽しいから「もっとやりたい」って子どもたちが思えるので集中力も向上する。

今のうちに様々な体験を通して、五感を刺激することが大事。

 

 河地:

それをする意図って何なんですか??

 

 福島:

第二の家庭とも呼ばれている学童で、いかに放課後の時間に子どもたちが成長できるかが大事。

別に家でゲームしたり、Youtube見たりするのも良いけど、この時間に様々な経験を子どもたちにはしてほしい。

放課後の過ごし方で小さい差が今後大きな差になってくると思ってる。

親御さんも、成長してほしいと思って預けていただいている。こういうプログラムを通じて、できることや好きなことを伸ばしてあげたり、できないことをできるようになる実感をしてほしい。

 

 河地:

そういった経験を通して好きなことを見つけれそうですね。なかなか好きなことを見つけるって簡単じゃないと思います。

 

 福島:

今のうちにいろんなことに触れてもらいたい。やってみて、好きか嫌いかわかるし、楽しかったらきっかけになるかもしれない。

また学童を通していろんな大人と関われるので、いい刺激を得てもらいたいね。

 「さんまるしぇに来たら元気でる、また来たいと思ってもらえるような充電スポットにしたい」

 

河地:

リオは、「加賀さんまるしぇ」という飲食サービスも展開しています。魅力は何ですか??兼太朗さんは加賀さんまるしぇをどうしていきたいですか?

 

 福島:

飲食は直にお客さんと関われる。ただのソフトクリーム屋さんやカフェじゃなくて、さんまるしぇに来たらなんか元気でる、また来たいと思ってもらえるような充電スポットみたいな場所にしたい。そのためにはお客さんへの対応も笑顔や元気さが大事。そして商品は普通に出すのと想いを込めて作った方やったら、絶対後者の方がおいしいし売れるし、元気になってもらえる。プラスアルファ、無農薬やオーガニックで作られた商品にして身体も健康に元気になる。そんなさんまるしぇにしたい。まだまだできることがあると思ってる。

 

 河地:

生産者にとってもそうなればうれしいですよね。

 

 福島:

そうやな。大事に作って、たくさんの人に届けたいっていう提供してくれた人たちの想いもあるから、作っている人たちも喜んでもらえるようにしたいよね。いろんな売り方あるけど、出す側としてはプロになる必要があるし、ちゃんとこだわりたい。最後口にする人が笑顔と元気になるお店にしていきたい。

 

2021年2月18日には、加賀さんまるしぇ本田の杜をオープン。金沢市で加賀さんまるしぇのソフトクリーム、無農薬野菜の日替わりランチ、有機栽培豆コーヒー、発酵食がが堪能できます。ぜひ足を運んでみてください。

Instagram:加賀さんまるしぇ本多の杜

 

 

 「加賀に来た人が、もう一回来てほしい。住みたいと思ってもらえるように」

 

河地:

兼太朗さんは地元加賀で育ったのもあり、「加賀に来た人が良かったなと思って、もう一回来てもらえるように」とおっしゃっていました。

兼太朗さんが思う加賀の良さは?

 

 福島:

名所あって、温泉あって、お酒やご飯もおいしい。でも衰退していて、魅力が伝わっていない。だから、来た人が良いなと思ってもらいたい。そしたら賑わうし、そのために魅力を伝えたい。

 

 河地:

僕の田舎のイメージは、人とのつながりが濃くて、コミュニティがあると思っているんですけど、どうですか?

 

 福島:

みんなつながり大事にしてて、おすそ分けしてくれたり、あったかいところはほんといいところだと思う。そしたらお返ししたり、お世話になってるところにお金落とそうと思うし、そうやって助け合う感じがある。消滅都市だけど、みんなで加賀市を元気にしたい。

 

「加賀市をサッカー王国にしたい」

 

福島:

関西や関東に遠征に行くと、めちゃめちゃ強かった。でも俺はたまたま加賀市で生まれて、育っただけでこんだけ差があるのは何かなーって思うし、もし静岡で生まれてたらもっとうまくなってたかもしれないなって。じゃあ、子どもたちがこれからサッカーする中で、「加賀市がサッカー王国」なら、もっと可能性のある選手が生まれるんじゃないかなって。そしたら盛り上がるし、みんな来るようになるんじゃないかなって思ってる。サッカーとサッカー以外でも、みんなが来るような魅力的な街にしていけたらなと思う。

 

 河地:

これはリオのビジョンですよね。サッカーを軸に街を盛り上げたら、県外、もしくは世界からくるようになって、サッカーのレベルも上がる。

 

 福島:

田舎は可能性しかない。土地も余ってるし、自然豊かで人が少ないからこそ、やってないことがいっぱいある。できあがってる都市よりできることがたくさんあってチャンス。

 

壮大なビジョンを掲げるリオペードラ加賀で輝く福島兼太朗さん。そこには“好き“なサッカーと学童のコーチとして、子どもたちの成長に対しての想いがありました。これからの加賀を、”好き”な仕事で盛り上げ、世界へ発信していき、文化を創っていく。

 

インタビュアー、記事:河地一樹

インタビュー:福島兼太朗

加賀さんまるしぇ本多の杜

学童クラブ

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